東京で行われた女性が中心のメーデーイベントとメーデーの参加レポートを読んでみませんか?
女性ユニオン東京の機関誌『ファイト!』VOL318(2024/5/25号)へ寄稿された記事を転載します。
目次
おんなたちのメーデー前夜祭
「おんなたちのメーデー前夜祭 2024」が4月28日 (日) 14時 から、 東京ウィメンズプラザホールにおいて実行委員会主催で開催 されました。 オンライン参加を合わせて約70名が参加し、盛り上 がったメーデー前夜祭になりました。 女性ユニオン東京からも、8名 が参加しました。
メーデーとは?
メーデーは、 1886年5月1日米国シカゴで、低賃金で一日12 時間を超える長時間労働を強いられた労働者たちが、 労働条件の 改善を求めてストライキに立ち上がったことが、 起源といわれてい ます。 そして20世紀になって、やっと 「8時間労働制」が確立しまし た。
日本は…本当に8時間労働?
ところが日本では未だに 12時間以上働いている人も多く、とくに女 性たちは、 職場の労働時間はもとより家庭内労働である家事・育児・介 護などは、まったくカウントされないうえ、その担い手として人間らしい 暮らしの権利も奪われています。
男女格差を示す ジェンダー ギャップ指数は、 なんと世界で 125 位という有様
昨年「声を上げなきゃ始まらない!!」ということで、「おんなたちのメーデー前夜祭」が始まりました。 「変えよう」「変わろう」 「つながろう」 「つなげよう」をキーワードに、ジェ ンダー平等を求め、意見を交わす場として参加を呼びかけま した。 実行委員会によると、女性の働く状況は未だにメーデー 前だとの思いを込めて、前夜祭と名付けたということです。
朗読劇、スピークアウト、おんなの人生ゲーム
今年のプログラムは、まずオープニング 「市川房枝誕生 130 年」 朗読劇でスタートしました。 続いて、去年に引き続き「あな たの声が聴きたいスピークアウト」「もやもやジェンダー」 のほ か、新企画の「おんなの人生ゲーム」があり、 スピークアウトでは女性への差別を訴え、 「おんなの人生ゲーム」は 大きなサイコロを投げて、 双六のように進んでいく面白いゲームでした。 おんなの人生にはその局面の時々で、 阻害があったり、 逆に味方がいたりと多様です。 このゲームは残念なことに時間切れとなり、ゴールまで行きつ いた人はいませんでしたが、 おんなの人生そのもののようなゲームでした。
最後に地域・家庭・職場などのグループに分かれて、溜まっている言いたい思いを口に出し発表したうえで、 旗に書いていくということをしました。 私は、職場での理不尽な思いを吐き出すグループに入り、思いを書きま した。グループには男性もいて、「職場では逆に男のくせに、のような言われ方をする」と訴えたことが印象的で した。 他にもたくさんのひとが思い思いの訴えを旗に書き、 その旗を持って代表がみ んなの前で発表しました。 マスコミ関係者 も少し居ました。
若い人の参加も多く、 おんなの状況が 相変わらずのなか、 何とかしようという若 い力も感じました。 今年は、 NHK朝の連続 ドラマ「寅に翼」が話題を呼んでいます。 す こしでも前に向かって進めるよう期待して います。
5月1日 日比谷メーデー
日比谷メーデーは,これまでの「五月晴」とは打って変わって、 雨で寒い中、 2800人(主催者発表)。 ユニオンから5人が参加 し、雨傘と雨合羽で彩られた熱気に包まれたメーデーでした。
大幅賃上げ実現やジェンダー平等などのスローガンを掲げ、現場 の闘いの声、女性のスピーチが今年も心に響きました。